読了

『月と六ペンス』読了。抱いた感想は特に変わらない(、というか前書いたときに主な内容はほとんど読み終わっていた)が、タヒチの情景にはなんというかため息が出た。昔フィリピンに住んでいた頃、長期休暇で訪れたセブ島やプエルト・アズールなど南部の島の匂いが思い出される。どこまでも青く澄んだ海や小船の横を悠然と泳ぐウミガメ。あと島でやっていたイースター祭、薄暗い洞窟に散らばった大戦期の白骨。ルソン島(というかマニラ…)はもう行きたいとは思わないしそもそも暑くて汚い国はごめんだが、あの島々だったらいつか再び訪れたい。ああでもやっぱりまずヨーロッパ圏だなあ。